2015年5月8日金曜日

和製英語から考える英語の音の難しさ

日本語にはおびただしい数の和製英語が存在しており、いくつあるのかわからないほどあれもこれもと出てきます。和製英語は研究対象としては非常におもしろいのですが、その存在が日本人の英語コミュニケーションの障害になっているとも思っています。和製英語は本当に無意識のうちに口から出てしまいますが、「やってしまった」と思ったらすぐさま言い直しましょう(笑)。

最近私がおもしろいと思っている和製英語は日本人の聞き間違えを起源とするものです。ミシンは「sewing machine」の「machine」の聞き間違えから発生した言葉なのだそうです。ワイシャツもやはり「white shirt」の聞き間違えなのだとか。そして、メリケンパークのメリケンは「American」なのだとか。

英語は文法に関しては非常に簡単ですが(もちろん完全を目指そうとすれば非常に難しいのですが、実用あるいは会話レベルにおいてという意味です)、その代わりに音が難しい言語だと言えます。英語の発音は難しいし、それを聞き取るのもやはり難しいです。日本語は文法や文字が難しいですが、音に関してはとても簡単ですね。

ミシンにしてもワイシャツにしてもメリケンにしても日本人にとって英語の音の聞き取りがいかに難しいかを示しています。英語は音だけでなくリズムや抑揚も難しく、明らかに日本人には不向きな言語であると思いますが、英語の音の難しさは日本以外の非英語圏の人もたびたび指摘しているので、世界の英語学習者に共通の問題と言えるでしょう。

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