2014年11月26日水曜日

More Laptop or Just More Lap

英語の広告はウィットに富むキャッチフレーズがおもしろいのですが、鈍感な人には何のことやら意味がわからないという難しさもあります。英語の掛詞のようなものがあると、さらに難易度が高くなります。私もかなり鈍感な方なので、どういう意味なんだろう?と考え込むことが多いです。

この前デルタ航空の飛行機に乗ったのですが、個人モニターに出ていた「More Laptop or Just More Lap」(直訳:より多くの膝上あるいはただより多くの膝)の意味がわからず考え込んでしまいました。これはECONOMY COMFORTという通常より最大4インチ広い座席間隔と最大1.5倍のリクライニング角度のあるエコノミークラスの座席の宣伝です。ここで、下の絵を見ながら先ほどの言葉の意味を考えてみてもらえないでしょうか?


まずは前半(More Laptop)について考えてみます。「laptop」という言葉は英語ではふつうノートパソコンの意味です。これは「laptop computer」の略で、その意味は膝の上に置けるサイズのコンピュータです。その反意語はもちろん「desktop computer」(机の上に置くコンピュータ)ですね。

ここでは「laptop」は膝の上のノートパソコンを置く空間の意味だろうと思いました。座席間隔が4インチ広いということなので、ノートパソコンを置く空間が広がるということだろうと考えました。

次は後半(Just More Lap)です。「lap」というのは膝の意味です。座席のリクライニング角度が大きいとのことなので、座席を倒すと膝が前に出ることを意味しているのではないかと思われます。膝自体の長さはもちろん変わりませんが、膝が広い空間の中で伸びているような感覚があります。

以上をまとめると、「More Laptop or Just More Lap」の意味は「広い座席間隔を活用してノートパソコンで快適に仕事をしますか?それとも、リクライニング角度が大きい座席でただ膝を伸ばしてくつろぎますか?」ではないかと考えました。

アメリカ人は体が大きいので、しかもアメリカは国内線ですら飛行時間が長いので、日本人以上に座席の広さには関心が高いのだろうと思っています。

2014年11月10日月曜日

コーヒーにはコーヒーフレッシュ

東京の人に「関西ではアイスコーヒーのことをレイコーと言うそうですね」と言われ目が点になったことがあります。私は京都に20年以上住んでましたが聞いたことがありません。いわゆる死語というやつではないでしょうか?

コーヒーに入れる小分けされたプラスティックの容器に入った白い液体のことを日本語で「コーヒーフレッシュ」ということも知りませんでした。おそらくはどこかの会社の商品名ではないかと思われるのですが、言うまでもなく完全な和製英語です。「ミルク」と呼ぶ人も多いようですね。

この白い液体はアメリカでは(coffee) cream/creamerと呼ばれています。粉末タイプならばpowderedをつけておけば確実でしょう。これを日本語のようにmilkと言うと牛乳のことだと思われて通じないので注意した方がいいと思います。